立子山小学校で「朝河桜植樹式」

令和元年(2019年)10月26日、日本が生んだ世界的な歴史学者である朝河貫一博士に由来する「朝河桜」が立子山に寄贈となり、朝河博士の母校である福島市立立子山小学校に植樹されました。

偉人・朝河貫一は当時学ばれた福島尋常中学校(現安積高校)で、英単語を覚えるため英英辞典を1ページずつ覚えては食べ、覚えては食べを繰り返しました。博士は同校の卒業式で、卒業生を代表して全文英語の答辞を述べられましたが、その英文の見事さと完璧なスピーチから当時の外国人講師を驚かせ、「やがて世界はこの人を知るであろう」と言わしめた人物です。

この英英辞典1冊をすべて暗記した後、食べられない革の表紙を、同校の校庭西側の桜の若木の根元に埋めたという伝説があります。「朝河桜」は朝河貫一が在学中に暗記した頁を食べ、背表紙だけになった辞典を根元に埋めたと言われる桜のこと。

郡山市の歴史愛好家・大槻直司氏が、この桜の種から3年をかけて苗木とし、令和元年に立子山に寄贈しました。寄贈を受けたのは、当NPO法人の朝倉鉄哉理事長。立子山小学校に相談し、同小の校庭に植樹となりました。

当日は、大勢の地域住民や児童の保護者が見守る中、立子山小学校全校児童12名が、大槻氏、朝倉理事長、稲川竜寿立子山小学校校長(当時)らと共に笑顔で植樹をしました。

朝河博士の努力と勤勉さ、そして世界で活躍した功績を語り継ぐ朝河桜の植樹を無事終え、立子山小学校児童、地域住民が「朝河博士を育んだ地域としての誇りと自信と共に、この桜を大事に育てていくこと」と、「朝河博士の功績と立子山の風土、伝統を継承し、後世に伝えていくこと」への誓いを新たにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝河貫一資料(福島県立図書館)はこちら(外部へリンク)

2020ふくしま市民応援団の活動紹介はこちら(外部リンク)

福島市のウェブサイトはこちら(外部リンク)